平成30年度 戴帽式をおこないました。

今回のブログでは、戴帽式の様子とこの式典を続けるにあたっての想いを紹介します。


 

今年も去る11月2日、平成30年度の戴帽式が挙行され、16期生49名が厳かな雰囲気の中ナイチンゲールの灯火を胸に、看護の道を目指すものの仲間入りを果たしました。

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まずは戴帽の儀です。

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1人ずつ名前を呼ばれた戴帽生が、ナイチンゲール像の蝋燭から灯火を戴き、全員で誓いの言葉を唱和します。第16期生は、「日進月歩」「博愛」「感謝」「責任」「協働」という言葉のもとに誓いを立てました。この5つの言葉には、日々進歩する医療に対応できるように精進すること、看護に携わるうえで患者様や周りを思いやること、さらに共に働く仲間と助け合うことを大事にしたいという気持ちが込められています。

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次に、学校長より式辞があった後、鹿児島県看護協会様と当法人の会長より激励のメッセージをいただきました。また、当日お越しいただいた来賓の皆様からも、温かいお祝いの言葉を頂戴しました。ありがとうございました。

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在校生代表によるお祝いのことばがありました。(以下一部抜粋)

『戴帽式を迎えられた16期生の皆さん、おめでとうございます。私は成人看護学実習で胃癌を発症し、胃の部分切除を行った患者様を受け持たせていただきました。その患者様は、気管挿管により言葉を発することができない状態でした。私は患者様の訴えが理解できるよう、五十音表や小さいボードを用いるなどをしてコミュニケーションが取れるように関わっていました。しかし患者様の訴えていることがなかなか理解できず、時間がかかってしまい、コミュニケーションをとることができていませんでした。気管挿管のチューブを抜管して患者様が少しずつ声を出せるようになった時、学生に向かって、「私が言うことを何も分かってくれなくて大変だった」「五十音表を使っているけど、指をさしてもなかなか分かってくれなかった」など、今まで伝えられなかったことを休むことなく話し続けられました。私は少し前まで話すことができなかった患者様が長時間話せるようになったことに驚いたと共に、この時に初めて患者様が抱いていた想いに気付きました。自分の想像していたものをはるかに超える、大きな苦痛を感じていた患者様の想いを知り、看護の方法として教科書を参考にするだけではなく、看護を提供するためには、患者様の視点で本当にニードに添えているのかを追求することが大切であることを痛感しました。患者様の立場となって考えるということは簡単なことではありませんが、演習での患者様役の体験などを通して考える場を作り、その体験からの学びを大切にしてほしいと思います。また、患者様から最後に言われた「頑張りなさい」という言葉は今も忘れることはありません。患者様との出会い、一つ一つの場面や言葉は大切な学びとなり私たちの力にもなります。1人では体験することができないこのようなかけがえのない時間は患者様、臨床指導者や先生方、近くで見守ってくれる親をはじめ、自分たちを支えてくれる方がいるからこそあるものです。支えてくれる方々へ感謝し、日々の時間を大切に過ごしてください。16期生の皆さんもこれから色々な出来事があり、嬉しいことや感動すること、時にはうまくいかないことやつらいことがあるかもしれません。そんな時に想いを共有できる、同じ目標に向かって頑張れる仲間の存在は大きなものになります。16期生49名の仲間と互いに励み、助け合いながら今日の戴帽式で誓った看護師像へ一歩ずつ近づけられるよう、頑張ってください。』 

衛生面への配慮から、実際の医療現場では、ナースキャップを見かけることはほとんどなくなりました。また、『戴帽式』自体を行わない学校も増えています。そんな今日においても戴帽式を続けることへの想いを副校長の大保に聞いてみました。 

「戴帽式は、入学して約半年間看護の基礎を学び、その評価をもとに看護を職業として選んでいく決意を新たにするための一つの区切りとして行われるものです。本校の戴帽式では、今は殆ど見かけなくなったナースキャップを頭に載せます。ナースキャップはその存在自体が看護師の象徴であり、遠い昔看護を家庭の看護から職業としての看護に高めた先人たちの学び、「生」を支える看護の責任を自覚するための機会となるように想いを込めています。また、ナイチンゲール像の蝋燭から灯火を戴き、自分たちで考えた誓いの言葉を唱和することには、ナイチンゲールが灯した看護の「心の灯」を継承していく意味が込められています。これからも看護を探求し続け、対象への慈愛の姿勢を持ち続けてほしいと願っています。」

いつも和気あいあいとして仲のいい第16期生。戴帽式に向けて、誓いの言葉や校歌の練習をみんな一緒に頑張っていたようです。本番では緊張した様子が少しうかがえましたが、ナースキャップをつけた姿は凛としていて、半年間の成長を感じました。今日の気持ちを忘れず、切磋琢磨しながらお互いを高め合い、全員で夢をかなえてほしいと思います。

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